「おはよう」編



FUBUKI

NAGISA

TOYA

ASUKA

REKKA








































FUBUKI


「おーい、入るぞー?……返事無し、っと。こりゃ、爆睡かぁ?
ったく、しょうがねーな。こういうのって、普通可愛い女の子が俺の事起こしに来て、
んで、手をこっちに伸ばしたところを、こう…ガバーッつーのがお約束だろ!
……なのに、何で俺は逆のパターンを今からしようとしてるんだ?

まあ、いつまでも部屋の前に居たってしゃーないし、入るか。


とうっ!ラビューン☆ハグハグー・キーッス!
おらっ。さっさと起きねェと、この跨った状態からあんなコトやこーんなコトしちまうぞ?
イイのか?イイのか?!

……ウンともスンとも言わねェ。コイツ、起きる気0だな。

――――!さては、世に言う焦らしプレイ!?
お前っ、いつの間にそんな究極奥儀を覚えた!?俺になんの恨みがあるってんだ!?
この俺にそんな蛇の生殺し状態をさせるなんて…っ。女の風上にもおけねェ奴だ!

良いだろ。お前がそこまで望むなら俺はあえて、あえて裏切る!
お前はどうせ俺がこれに耐えられるか挑戦すると思っているだろうが、そうはいかねェ!

今からお前が起きるまであ〜んなコトや、こ〜んなコトを白昼堂々…否、白朝堂々シてやる!
起きないお前が悪いんだからな!そんじゃ、いただきまー……ぐほあっ!?


な、なんて奴だ…。寝ぼけて、よりにもよって、俺の…俺の、急所をッ。
……っ。頼む…、頼むから、俺が、俺の命が尽きる前に…起きて、く、れ…ッ。(ガクッ)」

























NAGISA


「おい、起きてるか?…入るぞ。

おい。今日はお前日直なんだろ?さっさと起きないと相方の俺に迷惑がかかるだろ。
こっちは普段から要らんストレスを溜めて帰宅し、疲れたままの睡眠しかとれないんだ。
お前を起こす事で更なる余計なストレスと疲労を俺に与えるようなら、此方にも考えがある。

………、何故起きない?

俺がここまで話しかけ、しかも乱暴にしないように声だけで起こそうとしている俺がっ。
……何故起きないんだ、お前は。俺のこの"早起きは三文の徳"という言葉を信じて起きた努力をパーにしたいのか!?
もしそうなら、俺はお前を今、この場から、この瞬間からっ……言葉+@を追加して起こしにかかるぞ。
良いのか?良いんだな!?―――――――何故起きない!?


クッ。―――――はっ、しまった!今何時だ?ここに来てから何分何秒!?どれだけの時間を無駄にした!?
……って、まだ3分程度か。否、3分も無駄にしているのか。なんて勿体ない事を。

おい。本当に、いい加減に起きろ。さもなくば、この俺の声量を使ってその鼓膜を嫌というほど振動させてやる。
現役アイドル舐めんじゃねーぞ、コラ。これがどれだけ恐ろしい技か、その身で直に味わうがいい!

ス――――…、っ!

起きろ―――――――ッ!起きろ起きろ起きろ――――――!!
このままだと、マジで遅刻するぞ――――――っ!!

……っ、お、起きない……。何故だ?何故こんなにも煩くしてるのに…!
――――っ!!こ、コレは………耳、栓!?」

























TOYA


「コンコンコーン。入りますよー?…え、えと、失礼します。

あ、なーんだ。声をかけても返事がないと思ったらまだ寝てたんだね。
ははっ。すっごく気持ちよさそうに寝てる。あどげない表情でカワイイなー。

――――って!何してるんだよ、オレ!遅刻しないように起してって頼まれたんじゃないか!
いつまでも見てないで起こさないと。…でも、何だか起こすのが悪いなぁ。
こんなに気持ちよさそうに眠ってるんだし、もう少し…あと5分くらい、良いよね?
うん、あと5分!あと5分したら起こそう。きっとその方が目覚めが良いと思うし!

………。どうしよう。オレまで眠くなってきた。
やっぱり昨日、徹夜で借りてたDVD観たのがいけなかったのかなー…。
でも、ここで眠っちゃったら、オレの起こす役目が意味なくなっちゃうし…。

………ふぁ。だ、ダメだ!寝ちゃダメ!
低血圧のASUKAだって頑張って起きる努力してるって言ってたじゃないか!
そうだよ…ここは、ASUKAを、見習って……。


――――――…。んー?…あ、れ?ええ!?嘘!オレ、寝て!?
って、あ!いつの間に起きてたの?え?5分くらい前?
オレ、どれだけ寝ちゃってたんだろ…。ごめんなさい。オレ、アナタの事起こすために来たのに…。

え?寝顔が可愛いかった…?見てたの?しかもずっと!?
うっわー、恥ずかしい…。あ、笑わないでよっ。
もう。起きたんなら着替えてよね!お、置いてっちゃうよ?……来るまで、待ってるけど……」

























ASUKA


「ふぁ…。ン、おはよ……、ってなんだ。まだ寝てんのか。
それに俺…、いつの間にお前の部屋に入ってんだ?……ダメだ、眠くて分からない。

…ったく。こっちは夜中過ぎまで仕事だったっつーのに、暢気な寝顔だな。
羨ましいよ、お前が。こんなにリラックスして、のほほーんとして眠れるんだから。


……何かさ。お前の寝顔見てると、すっげー落ち付く。安心するっていうのか?
見てるだけで、胸が温かくなってくる。…不思議だな。
普段は飽きもせずヘラヘラして、他人のために一生懸命になって、結局フラフラして。
見てるこっちは毎回ヒヤヒヤもんだって、気づいてねーんだろうな。

今は…まだ少し時間あるか。

あと少しだけだが、眠らせてやるよ。
お前が起きるまでの時間、俺、待つの好きなんだ。
その閉ざされた瞳が開く時、一番に俺を映す。

そうだったら、きっと……今日が最高の1日になる。そんな気がするんだ。
俺流のジンクス、だな。こんな事、アイツ等に言ったら何言われるか…。

だが、そろそろタイムリミットだな。

俺がこんなにも優しく起してやってるっつーのに。
それでもお前は起きねェんだな?……だったら……。


起きろ。3秒以内に起きないと――――――――――どうなっても知らねーぞ?

























REKKA


「オィーッス!起きてるかー?寝てんなら俺、ASUKAと先行くけど?

ハハッ。すっげー条件反射。俺が起こしにかかる前に起きてやんの。
…ん?どうした?何でムスッとしてんだよ。
え?ASUKAばかり贔屓しすぎ?ンなの当たり前じゃん、俺の親友で心の友なんだし。

…ハッハ〜ン?お前、アイツにヤキモチ妬いたんだろ?そうだろ?
女が男に妬いてどうすんだよ、ばーか。
俺が男で居る限り、男に恋することなんて一生来ねェよ。
だから安心して、さっさとベッドから出てこい。マジで置いてくぞ?


何だよ。何でそんなにジーっと俺の事見てんだ?
FUBUKIじゃねーが、見惚れるってェならその分お代を頂こうか?
…冗談だよ、冗談。分かったらさっさと着替えろって。

ア?いつまで居るのかって?お前が着替え終わるまでだけど。
は?変態?何で俺が変態呼ばわりされなきゃいけなんだよ!
ンなの、FUBUKIだけに言ってろ!……あ、そか。お前ここで着替えるんだっけ。

うわ!?い、痛ッ!分かった、出る!悪かったって!ちゃんと認識してるって、お前が女だって!
……ったく。んじゃ、先に外で待ってるから早く来いよ。ダチも一緒なんだから。

ア?ASUKA?だから下で待たせてる―――――――って、オイ!物投げるな!
それから、いい加減ASUKAに妬くなってーのぉぉぉぉ!!













この人になら起こされたい、起こされても良いというキャラは居ましたか?
宜しければ誰が一番良かったか教えてください。