これが俺達【Sky Blue】!!
ある日のある時間帯。【Sky Blue】はとある一室で輪になって座っていた。
今日は某雑誌のインタビューを受ける事になっており、メンバーは一人のそれぞれ違う表情を浮かべながら
インタビューを受ける前のリハ(と言う名の雑談会)をする事にした。
ちなみに、質問をする担当は、彼等のマネージャー・陽太です。
[--] 座談会を始める前に、まず今日の出席者を確認します。ひとりずつ自己紹介をどうぞ。
「よっしゃー!まずはこの俺、【Sky Blue】のリーダーであり、ドラム担当の吹雪だ!女の子大好物でーす!!」
「…何でこんな発言の後に言わなきゃいけないんだ…。副リーダー、かつ、ベース担当の瀬那だ。あー、昼寝したい」
「次は俺な!ギター担当の烈火だ!女は好きじゃないが、バスケは好きだぜ!それから、瀬那の飯も!」
「お前等!もっとちゃんと紹介出来ないのか!?…ヴォーカル担当の渚です。どっちかっつーと勉強の方が好きだ」
「オレ、勉強好きじゃない…。キーボード担当の燈弥です!バスケじゃなくてサッカーが好きですっ」
[01] 今日のテーマは「各々の性格について」です。まずは自分の性格をそれぞれ答えて下さい。
「自分の性格かー…。俺は元気で積極的で紳士的で女の子に優しいイケイケ男子だ!」
「…よく自分の事をそこまで自画自賛できるな」
「実際そうだろ?それより、早く言えよ瀬那」
「……。マイペースでお気楽主義。面倒事が嫌い」
「ははっ!瀬那らしい答え方だな。けどお前、お気楽主義じゃないだろ」
「……そうか?」
「つーか、真面目。あ、ちなみに俺も面倒嫌いで楽観的。あと、活発的!」
「うわー。当たってる気がする。オレは何だろう…。うーん……明るい?」
「疑問形かよ。うーん、俺はー…、負けず嫌い…か?」
「渚だって疑問形じゃーん」
「うっせ。自分はともかく、他の奴にどう見えてるかの方が気になるだろっ」
「オイオイ。自分が俺みたいにイケイケじゃないからって機嫌損ねんなよなー」
「お前みたいになりたいなんて思った事ねーよっ!!」
[02] 自分の性格は「好き」ですか?「嫌い」ですか?
「超すき!メッチャ好き!!」
「あー、そうですか」
「ちょっ…!?お前冷たすぎだろ、瀬那!」
「俺はお前のその高すぎるテンションについていけない」
「酷ッ!!」
「まあまあ。んで、瀬那は自分の性格どう思ってんだよ。好き?嫌い?」
「……別に、嫌いじゃない」
「だー!お前はいつもそうだ、嘉山!ウジウジしてないでハッキリしろ!たったの2択じゃねーか!」
「お前は相変わらず煩いな、渚。これくらいで犬みたいにキャンキャン吠えるな。やかましい」
「はあっ!?」
「あっははははは!犬だってよ、渚!すっげー似合ってるぜ?」
「―――――シバくぞ烈火…っ!!」
[03] 自分の性格について、何か人から言われたことはありますか?
「女の子にモテモテで羨ましいっ!俺にもその魅力と素晴らしすぎるフェロモンを分けてくれ!!」
「何処のどいつだ。そんなバカな発言をした奴は」
「んなっ!?おい、渚!お前、いくら自分が俺よりモテないからってヒガムんじゃねー!」
「誰がいつそんな事言った!?俺はただ、そんなアホすぎる発言をした奴の考えが分からん!
なんたってこんな八方美人野郎の事を褒めることが出来る!?相当なバカがする事だろ!」
「そんな"バカ"はコイツだっ」
「俺かよっ!?つーか、俺が女苦手なの知ってるだろ!言うワケあるかッ」
「…まあ、確かに積極的で女子には優しいが。言い方を変えれば"軽い・邪魔・鬱陶しい"だな」
「あはははっ!それ言えてるー!」
「おい、瀬那!今のは聞き捨てならねーぞ!俺は軽くないしっ、邪魔になんてなってねーしっ、鬱陶しくもねぇ!!」
「だが、俺から見たらそう見える」
「マジで!?」
「言えてる…!」
「お前もかよ、烈火!」
「ってか、お前はもう少し瀬那を見習えよ。もっと大人しくして口数減らせ。んでもって――――――女を俺に近づけんな!」
「重要点そこかよっ!!」
「当たり前だろ!!お前なんかと違ってな、瀬那は俺をあの恐ろしい女共から守ってくれんだ!体張って、庇ってくれんだぞ!?
こんな優しくて友達想い奴……世界中探しても瀬那だけだぜ!!」
(…それは、ただ単に烈火が俺の後ろばかりに隠れるからそうならざる負えないだけなんだが…)
「否、他にも居るだろっ!!」
「確かに、瀬那は優しいよね。オレにも文句言わずに勉強教えてくれるし。説明もすっごい分かりやすいし!
オレいつも思うんだけど、瀬那の真剣な横顔ってカッコイイよな!憧れるよ!」
(…俺ってそんな風に思われてたのか。一体どんな顔してるんだ…?)
「何で頬を赤らめる!?恋する乙女か、お前はっ」
「渚は瀬那のカッコ良さを分かってないんだよ!オレ、同じ男でもこんなに横顔がカッコイイと思った人、今までいないよ!」
「横顔云々は分からねーが…。さっすがは燈弥!こういう時は話が合うな!」
「瀬那の事だからね!」
(何なんだ、この意味の分からない変な雰囲気漂う絆は…っ!?)
[04] 見た目と性格にギャップのある方はいますか?
「瀬那だな」
「は?」
「瀬那だね」
「!?」
「瀬那だよなー」
「オイ。なに全員してシミジミと語ってる。そんなギャップなんて無いだろ」
「アレを"無い"と言えるお前の頭は腐ってる!!」
「……あ?」
「俺もアレを初めて見た時は口から腸が飛び出るかと思ったぜ」
「腸かよ。ってか、アレは誰でも驚くだろ。俺もあの変わりようには度肝を抜かれたなー」
「……そんなにか?」
「アレはもう、一種の恐怖だ!俺は未だにアレをやり続けているお前の考えが知れない!!」
「……おい」
「しかも!よくもあんな歯の浮くようなセリフが言えたもんだ!想像するだけでも鳥肌が立つ…ッ!!」
「想像すんのは勝手だが、俺はあんな事一度だって口にしたことないぞ」
「まあ、瀬那は特に気にしてなかったみたいだし、それに"そうする"側だったから何も感じてなかったと思うけど。
アレを初めて見た側としては流石に心臓に悪いと思うよ?」
「……燈弥も驚いたのか」
「そりゃーね。だって、いつもの瀬那はこうなのに、アレは真逆だったから」
「何つーか……天使の仮面を被った堕天使?」
「寧ろ羊の皮を被った狼?」
「肉食か、俺は。…というか、俺ってそんなにお前等にギャップ見せてたのか…」
(アレを気にせずやっていたお前はある意味スゲーよ)
(尊敬するぜ、瀬那!)
「俺は烈火だと思ったんだがな」
「え。俺!?」
「見た分には女性恐怖症には見えないからな」
「確かに、それは納得。普通に一緒に帰ったり、仲良さ気につるんでそうだもんな」
「…あんな事がなければ、きっとそれは叶ってたんだろよ…」
「可哀想に!!俺には分からない痛みだぜ(マジで)!女の子を怖いだなんて思うお前の心境……同情するぜっ(よく分かんねーけど)!!」
「吹雪。顔をニヤつかせて言っても説得力の欠片も無いぞ」
「どっきーん!」
「俺……何で吹雪なんかと友達やってんだろ……」
「ちょっ、俺が悪かった!だから、そんな心底疑問に思った顔ヤメロ!!」
[05] この中で1番「几帳面な性格」なのは誰でしょう。
「嘉山だ。コイツ以外当てはまらない」
「まあ、いつものままで何も話さなかったらそうだろうな」
「何だよ、吹雪。その含みのある言い方は」
「確かに、吹雪の言ってる事は納得できるな。瀬那って、黙っていればマジでクールでちょっと仏頂面って感じだけど。
さっき話した内容と俺達に向ける態度を見たら違う気がする」
「だな。それらを足すと総合結果では渚だな」
「はあ!?俺か?俺って几帳面な性格なのか!?」
「うーん、分かるかも、それ。渚って"笑う"よりも、なんだかいつも"ムスッ"としてる方が多いし、ガミガミ言うもんね」
(それはお前等がいつもいつも煩すぎるからであってだな…!!)
「はははっ。それとか、あとは…しょっちゅう瀬那に突っかかったりしてるもんなー、渚」
「そうそう。いい加減見飽きた光景だけど、毎度お前のグチグチを聞いてやってる瀬那には同情しなくもないぜ」
(それは!何だかんだでいつも嘉山が俺の癇に障る事を言うからだ!!―――というか、寧ろお前等の常日頃の行いの方が目に余るんだがな!!)
「いっつも眉間にしわ寄せてるから、渚が"怒ってない"って言っても怒ってるようにしか見えないんだよね」
「あ、それ分かる。折角楽しい話してんのに、渚だけブッスーってしてる時多いもんな!」
「お前以外皆笑ってんのに何で笑わねーんだ?渚」
(それも!!お前等が大事な会議中にどうでもいい事ばかり話し出すからだろうが!!何故気付かない!?その脳みそは飾りか!?
あっても無くても同じ代物なのか!?頭と言う名のおにぎりに入ったただの梅干しなのか!?ええっ!?)
「…おい」
「ん?やっとしゃべる気になったのか、瀬那」
(何だ。まさかお前も俺を疲れさせる発言でもする気か!?こいつ等と同様にツッコミを入れざる負えない様にする気か!?)
「お前等―――――――…」
「おう!なんだ、瀬那。今までしゃべらなかった分、たっぷり発言して良いぞー」
「全員、渚に謝れ」
・・・・・・・・・・。
「え?」
「せ、瀬那?どうしたんだよ急に。何でそんな怒った顔してんだ?」
「常日頃から思っていたんだが、お前等は大事な会議中にも関わらず無駄な話が多すぎる。それに毎度注意している俺の話も聞かず、ましてや
渚のやかましい程のツッコミも無視し、挙句の果てには自己満足トークショウまで開催しる始末。…これを怒らずにどうしろと?お前等は反省も無しなのか?ん?」
「うわーんっ。瀬那が怖いよー!」
「お、落ちつけって瀬那!確かに俺達に非はあった!それは勿論反省する!だから…」
「だからとりあえず、その真っ黒いオーラを放つのをやめてくれ―――――!!」
「分かればいいんだよ」
(また癇に障る発言があった気がするが、この際気にしない!俺…初めて嘉山の事、居てくれて良かったって思えた…っ!)
[06] では、この中で1番「大雑把な性格」なのは誰ですか?
「あ、それ俺」 「あ、それ俺」
「堂々と主張すんな!自慢出来た事じゃねーぞ!!」
「…まあ、予想はしていたがな」
「だってよー、掃除とか面倒くさいじゃん?」
「正月とかに大掃除しても直にいつも通りに戻っちまうし」
「それはお前等の日頃の部屋の使い様が雑なだけだろ!元ある場所に戻し、清潔に使えばそんな事にはならん!」
「出たー。渚のオッサン説教」
「なんつーか、いつ聞いてもオッサンって感じだな。性格も瀬那以上に真面目っつーか…生真面目?」
「真面目のどこが悪い!?そもそも俺が真面目なら、お前等は不真面目すぎる!仕事を真面目に出来るんなら、
部屋の掃除も真面目にしてみろっ。そうしたら少しはマシになるんじゃないか?」
(オッサン呼ばわりされたトコはツッコまないのか…)
「え〜。超メンドぉ。ていうかぁ、マジめんどぉ?」
「シバクぞ吹雪!!気色悪い発言はヤメロ!!」
「渚の言う通りだよ、2人共。部屋の片づけは真面目にしといた方がいいよ」
「何だ?お前も真面目ちゃんか、燈弥」
「そうじゃなくて。真面目に掃除しといて損は無いって事だよ」
「どういう意味だよ」
「簡単に言うとだな。吹雪、お前の場合、部屋をキレイにしておけば、いつでも女の子を招待できる」
「おおっ!成程ー!!」
「んで、烈火の場合。当日に俺を家に泊まれと招待しておいて、俺が来た時に慌てて掃除をしなくて済むようになる」
「そっか。そりゃあ、確かに言えてるな。毎回瀬那が泊まりに来た時、俺っていつも片付けしてる最中だったもんなー」
「自覚があんなら初めからやっていればいいものを…」
「だね…」
[07] 「自分の憧れる性格」は、それぞれお持ちですか?
「オレはあるよ!瀬那みたいなカッコよくて他人に優しく出来る性格!」
「出た。【瀬那スキスキ病】」
「何つーか。一途だな、お前は」
「だって瀬那って何やってもカッコイイし様になるじゃん!オレもあんな風になりたいなー」
「―――とか言われてるが。どうなんだ、お前の心境は?」
「……別に、これと言って意見があるワケじゃないんだが…」
「瀬那?」
「俺は逆に、燈弥が羨ましい」
「え!?お、オレ!?」
「燈弥は自分の気持ちを素直に言えるし、嬉しい時は嬉しい。楽しい時は楽しいって…感情豊かだし。見てて飽きない」
「え、えへへ…。なんか瀬那にそう言われると凄くくすぐったいや。へへへ…」
(今のは褒めてんのか?それとも貶してんのか?)
「あと、吹雪も羨ましく思う」
「ええっ!?マジで言ってるのかよ、瀬那!?」
「流石の俺でもそれは間違ってると思うぞ、嘉山!」
「おいっ、そこの2人!人を軽蔑した様に見んな!そして、瀬那の話を遮るなっ。さあ、瀬那!続きを!!」
「ああ。吹雪って、冗談も含めて嘘とか平気言えるだろ?俺もそれくらい出来たらなって、よく思う。
そしたら、姉貴の扱いも今よりは楽になりそうだし…。少なくとも、今よりは」
「ちょ、ちょーっと待て、瀬那!それはつまり、えーと…?」
「…それは吹雪に限った事じゃないんじゃないか?要はお姉さんのお前に対する接し方をどうにかしたんだろ?」
「…すごいな、渚。俺が言いたい事がよく分かったな」
「いや。分からない奴、此処には居ないんじゃないか…?逆に」
「はは…。なんつーか、マジで瀬那って感じの発言だったな」
「…俺、何でさっき舞い上がってたんだろ……」
「ど、ドンマイ…吹雪」
[08] お題:「もしもこの人が△△な性格だったら」で、トーク開始!
「お題!"もしも俺がナルシストな性格だったら"!!」
「あ。復活した…」
「つか、まんまじゃねーか!却下ッ。次、他の!」
「あー!渚、お前!人の題材に何ケチつけてんだ、コラ!却下無しっ」
「はいはい、喧嘩なら余所でやってこーい。次のお題は…"もしも瀬那が"…」
「お前は嘉山しか話題にしたい奴はいないのか!?こういう時はもっと直してもらいたい奴を挙げるべきだ」
「じゃあ、どんなんだよ」
「例えば、"もしも吹雪がもっと大人しく、且つ、真面目でデレデレしてない性格だったら"!」
「わー!何て言うか理想のリーダーって感じ?」
「何!?」
「成程なー。なんか渚が言ってた事分かった気がする。確かに吹雪はもっと大人になったほうが良いと思う」
「烈火!?」
「だろ、だろ。今のままのコイツじゃ、リーダーっつーより、ただ騒がしい尻軽男だもんな」
「…っ!!」
「それに、いつも自分の仕事を瀬那に押し付けて、自分はのんびりくつろいでるもんねー」
「くあッ!?」
「ここまでくると、流石の俺でも吹雪がリーダーっていうより、瀬那がリーダーって認識しちまうぜ」
「ゴフッ…!?」
「お前等、その辺にしといてやれ。吹雪が重症だ」
[09] 「性格」は変えられるものだと思いますか?
「変わる!人間、やろうと思えばどんなことだって出来るからなっ!!」
「お前、相変わらず切り替え早いな…」
「性格を変えたいと思っている画面の向こうの君!諦める事は無い!精一杯やっていればきっと変えられるんだっ!!」
「お前が言うと説得力がまるで皆無だって事に気づいてるか!?」
「めげるな世界中の女の子達!俺は君達の声援があれば絶対に変わってみせる!!」
「聞いちゃいないな…」
「というか、寧ろヤケクソ…?」
「さあ、お前たち!この俺を変えてみせろっ!」
「自分じゃねーのか!?」 「自分じゃねーのか!?」
[10] では、今日のテーマ「各々の性格について」のまとめをお願いします。
「一言で言えば……まとまり無し、だな」
「そうだな。特に吹雪とか、吹雪とか?吹雪とか…」
「俺だけ!?違うだろ!お前も人の事言えないだろ、烈火」
「生憎と、俺はお前よりは協調性もってるつもりだ」
「何ィ!?」
「うーん…。良く言えば"個性豊"?」
「悪く言えば"自己中・我儘・協調性皆無"!」
「まあ、キャラが重ならなくて良いんじゃねーの?」
「誰もお前となんか重ならないっつーの…!」
「まあ、良くも悪くもそれぞれ自分を持っていて良い事なんじゃないか?」
「ははっ。違いねー」
[--] お疲れ様でした。
お題:あなぐら様
<目次 第2回>