俺達【S.Bファミリー】!!
ある日のある時間帯。【Sky Blue】はとある一室で輪になって座っていた。
今日は某雑誌のインタビューを受ける事になっており、メンバーは一人のそれぞれ違う表情を浮かべながら
インタビューを受ける前のリハ(と言う名の雑談会)をする事にした。
ちなみに、質問をする担当は、彼等のマネージャー・陽太です。
[--] 座談会を始める前に、まず今日の出席者を確認します。ひとりずつ自己紹介をどうぞ。
「よっしゃー!今回のトップバッターもこの俺、【Sky Blue】のリーダー!吹雪だ!イェア!!」
「…何でそんなにテンション高いんだ…?副リーダーの瀬那だ。…眠い」
「次は俺な!ギター担当の烈火だぜ!ふぁ…、瀬那の欠伸がうつってきた」
「お前等、第1回目と同じような出だしを引っ張るな!…ヴォーカル担当の渚です」
「皆マイペースだなー。キーボード担当の燈弥です!今回もよろしくお願いします!」
[01] 今日のテーマは「このメンバーで家族を作るとしたら」ですが、まずはそれぞれのポジションを各々の性格などから決めて下さい。(父・母・長男・ペット.など)理由もお願いします。
「はいはーい!お母さんは瀬那がイイと思いまーっす!」
「はあっ!?」
「オレも賛成!瀬那って料理上手だし、優しいし、面倒見も良いし、理想のお母さんって感じ」
「俺も賛成。瀬那がいれば我が家は安泰だなっ」
「お前等なぁ…」
「んで、父親が吹雪な!」
「何ィッ!?」
「あっはっは!可愛い娘たちよ、俺が父になるからには大船に乗ったつもりでいるがいい!」
「うわー…、不安」
「ってか娘なのかよ、俺達」
「オイッ!指名しといて文句ダラダラかよ!」
「つか、分かるだろそれくらい!お前が父親だなんて断固として反対だ!こんな家に俺は住みたくない!」
「けど、考えてみろよ渚。いつもの吹雪と瀬那のやりとり見てたら一番しっくりくるのがこの位置だと思わねェ?」
「愛しの旦那様が戻ったぞー!マイ・ハニー☆お約束のアレをやって出迎えておくれ!」
「お帰りなさい、アナタ。(腐った)ご飯にする?(冷めた)お風呂にする?それとも――――――」
「うをおぉぉぉ…ッ。ママが怖いよー娘達ぃ…!笑顔なのに言葉に裏があるようにしか聞こえないよォ…っ!!」
「……」
「以心伝心出来る夫婦って素敵じゃねーか。なぁ?渚」
「……不思議と安心感が出てきた。よし、あの浮気癖の酷い父親はあのまま嘉山に任せよう」
「じゃあ次はオレ達の番だね」
「えっ!助けてくれないのかッ、我が子達!!」
「燈弥は俺達の中で一番年下だし…。兄弟設定にするなら、やっぱり末っ子か?」
「しかも無視!?」
「別に人間に限らなくてもいいだろ。家庭には最低一匹"ペット"というものは存在しているしな」
「そう言われりゃあ、そうだな。じゃあ、燈弥。お前、S.B家に住み着いてるミノムシな」
「ミノムシ!?ヤダよ、そんなのっ。そういう烈火がなればいいじゃん!」
「バーカ。俺にはなぁ、あんな役立たずな父親からお母さんを守る使命があんだよ。
吹雪なんぞに全部任せてたら、その内に瀬那が病気になって倒れちまうだろ!ンなの見過ごせるかよ」
「…っ、説得力がありすぎる…ッ!」
「コラッ、そこの娘たち!人聞きの悪い事を言うなっ。ママは俺が唯一浮気しなかった女性だ。そんな事、させるワケないだろ」
「説得力無ェ…」 「説得力無い…」
「何だとォ!?ハニー、お前からも何とか言ってやってくれ!」
「…信用の無い父親程、滑稽なものはないだろうな」
「イヤァァァァァッ!トドメっ…!トドメ刺したよ、このハニー!」
「煩ェぞ、吹雪!日頃の行いが悪いから、自業自得だろうが!ギャーギャー騒ぐな、耳に響く!」
「何だと?…ならば、そんな事を言うお前は犬だ!ペットはお前だ、渚ァ!!」
「何だと!?俺が……犬ッ!?」
「そうだ。いつもキャンキャンキャン吠えるようなツッコミをかましているんだ。ちょうど良いだろ」
「誰のせいだと思ってんだ!俺が好きで毎度あんなに叫んでると思ってたのか、お前は!?」
「あっれー?違ったんですかー?てっきりそうだとばかり思ってたぜ」
「…っ。こ…ンの、尻軽男が―――――――!!」
「あーあー。喧嘩しだしたよ、父と犬」
「ったく…。んで、結局お前と燈弥はどの位置なんだ?」
「オレ、ミノムシ嫌だぁ…」
「アー?折角イイ役だと思ったんだけどなー」
「妥当にお前達は長男・次男でイイんじゃないか?それだと俺が安心できるし」
「それイイと思いまーす!」 「それイイと思いまーすっ」
「そうか。これで漸く決まったな。んじゃ、さっさと次に進もうぜ」
「はーい、ママー!」 「はいっ、お母さん!」
「……流石に"ママ"はイヤだな」
[02] では、この家族で今日から一つ屋根の下で暮らすことにします。率直な感想をどうぞ。
「はいっ、解散っっ!!」
「ええっ!?今日からって言ってるのに、いきなり解散!?」
「まあ、率直な感想をって事だし。別にいいんじゃねーの?」
「えー。オレは楽しそうだと思うけどなぁ」
「どこが"楽しそう"なんだ!!つまりはさっきの設定で暮らすって事だろ!?犬になって一生を過ごすなんて出来るかっ!!」
「そういやぁ、渚は犬だったな」
「犬の何が悪い!!」
「あ!出たっ、おとーさん!」
「来やがったな諸悪の根源め!」
「渚!お前は犬の素晴らしさを分かっていないからそんな事が言えるんだ!!」
「なっ…?どういう意味だよ」
「犬はなぁ、それはそれは素晴らしい生き物なんだぜ」
順応な僕だから☆
「殺すっ!コイツ絶対殺―――――す!!」
「うわあっ!お、落ちついてよ渚ー!」
「放せ燈弥!コイツだけは許しちゃおけねェ!今直にその喉仏に噛みついてやる―――っ!!」
「オーッホホホホホ!捕まえてごらんなさーい!」
「待ちやがれクソ吹雪―――――!!」
「……なぁ、瀬那。お前のこのメンバーで暮らすことの率直な感想は?」
「実家に帰らせていただきます」
[03] 家事はどなたが担当されますか?また、手伝ってくれる人はいそうですか?
「これは瀬那だろ。瀬那がやってくれれば一等安心ってな!」
「それはただ単に、お前が面倒でやりたくないだけだろ烈火」
「ち、違ェよー。瀬那がやるなら俺も手伝うし。これなら文句無ェだろ?」
「…ん」
「あー!烈火だけズルイー!オレも手伝わせてよ瀬那!」
「燈弥も手伝ってくれんのか?」
「うん!オレも少しくらい役に立ちたいし、それで瀬那の苦労が減るなら尚更!」
「燈弥…」
「ハニー!ダーリンは今、ハニーの手作りオムライスが食べたいぞー!」
「………」 「………」
「渚。悪いが離婚届を用意してくれ。直に印鑑を押す」
「よし。ここにサインして直に押せ今すぐ押せ、嘉山」
「嘘ぉぉぉっ!ホンット、嘘で―――っす!だからパパを見捨てないで――――っ!!」
[04] 家に入る収入はどのくらいになりそうですか?
「ハッハッハー!それに関しては心配無用!なにせ、俺がパパだからなっ!!」
「だから、まずそれが一番の心配事なんだよ…っ!!」
「まあ、吹雪のことだし、やる時はやるんじゃねーの?確かにコイツ、センスだけはあるからな」
「だけ、とはなんだ!だけ、とはー!!そう言う烈火はどうなんだよ。家のために満足できる収入はあるんだろうな?」
「当たり前だ。俺はお前と違って瀬那のためならとことん頑張れるぜ。どうせ吹雪のことだ、女と遊んで瀬那に見離されんのが落ちだ」
「何だとォォォッ!!俺は一度好きになったらその子一筋だ!!―――――――多分」
「オイ今なんつった?俺に聞こえるように、もう一度、ハッキリと言ってみろ。さもねーと浮気してるって暴露すっぞ!」
「やめてー!そんな事されたら俺生きていけない――――っ」
「頼りになるのはお前等だけだ。頼んだぞ」
「俺達がしっかりしなければ…っ!」 「オレ達がしっかりしなければ…っ!」
[05] テレビのチャンネルは争奪戦? また、家庭内のトラブルは起こりそうですか?
「父親が情けなさ過ぎて一家崩壊のトラブルの恐れ有り」
「おいコラ渚ァァ!!何で俺限定なんだよ!そんなに俺って信用無し!?」
「おまっ…、テメェのその八方美人癖のせいで危ういって言ってんだろうが!何で分からねーんだこの単細胞!!」
「うわー…。渚の口が悪くなったぁ」
「まあ、いつもの事だろ。ほとんどの元凶は常に吹雪だからな」
「だなー。そういやあ、さっき言ってたテレビのチャンネル争奪戦もこの2人がやりだしそうだな」
「確かに!渚はニュースとか真面目な番組見たがって、吹雪はバラエティとか見たがりそうだもんね」
「とりあえず、争奪戦もトラブルも要注意って事か…」
「はぁー…」 「はぁー…」 「はぁー…」
[06] 今月は赤字になりそうなので、節約をしなければなりません。どこを改善しますか?
「ええっ、あ、赤字だって瀬那ー!どどどどうする!?」
「おいおい。たかが空想での問いなんだぜ?んな本気になること…」
「赤字は困るな…。よし、まずは各々どれだけ金を使用してるか確かめてみるか」
「え…、瀬那…?」
「俺はだいたいは教材やら、とにかく本類に使うな。学生は勉学が本業だし」
「オレはー…、渚と同じで本類か楽譜かな。あ、たまにサッカー用品も買うけど」
「つまりは2人共、必要最低限しか使っていないって事か。烈火は?」
「うえっ?お、俺!?あー…俺はちょこちょこ使うんじゃなくて一気に使っちまうタイプだからなぁ…」
「もしかして、ギター?」
「おう。使うときはドーンと減るし、使わなかったらそんだけ後まで残る。そんな感じだな」
「…と言う事は、嘉山も似たような感じなのか?」
「そうだな…、あ、いや、俺の方が多く使ってる、かもな」
「え、意外ー。何に使ってるの?」
「俺の場合ほとんど家事を任されてるから、必要な物はまとめて買うし。あ、烈火や吹雪達の押しかけも多いから、その時も…」
「瀬那の飯は美味ェぞー」
「反省の色皆無だな…。で、もう一人の押しかけは、さっきから黙ってるが何に使ってんだ?」
「どきーんっ!…あ、いやっ、俺は……必要最低限しか使ってねーぞ!」
「怪しいな」
「怪しいね」
「オイ、吹雪。お前アレだろ?ベッドの下に隠されてるお約束の物…」
「わああああああああっ!!こ、コラァ烈火ー!!おまっ、お前ー!一体何を言おうとしてるんだ、このバカチンめめめめめ、めっ!!」
「…動揺しすぎじゃないか?」
「へっ。見事に図星ってところか」
「ち、ちちち違うぞぉ!俺は、お父さんはなぁっ、可愛い娘と大事なハニーのために日々貯金をだな…」
「よし、出せ」
「…………へ?」
「出せってよ」
「…え……いや、ちょ…」
「吹雪ウソ言ってんのー?貯金してないのー?」
「や…。違わなくは…」
「吹雪、お前…」
「違うんですぅぅぅっ!ホント、違うんですぅぅぅ!!お願いっ、瀬那だけは見離さないでぇぇぇっ!!」
[07] お題:「とある休日の家族」で、想像&トーク開始!
「このメンバーで休日か…」
「設定上、瀬那は家事・洗濯で、」
「ママ言うな」
「次男はサッカー練習かなぁ。きっと一軒家で、庭が広いんだよ」
「おお、良いなそれ。んじゃあ、渚は燈弥と一緒にボールを追っかけまわしてー」
「ちょっと待て!俺は犬のままなのか!?」
「最初にそう決めたじゃねーか」
「俺は承諾してねーぞっ!だいたい、最早人間じゃない時点で反対だ!」
「んで長男は役立たずの親父に変わって瀬那の手伝いだ」
「だから、ママ言うな」
「ちょっ…!その前に"役立たずの親父"って何だ!訂正しろ、烈火!!」
「あー?」
「こんなカッコ良くてイケメンで逞しく頼り甲斐のあるパパは世界中を探しても俺だけだぞ!!」
「どの口が言いやがる!この世界中探せばな、お前以外にもごじゃんと居るんだよ、そんなの!」
「何だと、渚ァ。お前…鏡で自分の顔ちゃんと見てんのか?」
「おい、嘉山。バカ親父の抹殺許可を。コイツは生かしておく必要性はなさそうだ」
「お前まで…。否、ママよりはマシか。お前の好きにしろ、渚。俺は止めねェから」
「よし!」
「ちょっ!?待ってよ、ハニー!俺死んじゃうよ?抹殺されちゃうのよ?そこんとこ分かって言ってる!?」
「生まれ変わったらまた会おう、吹雪」
「俺の扱いどんだけぇえぇぇぇっ!?」
「…こうして一日が終わっていくのかぁ…」
[08] 大黒柱から、家族へ言いたいことはありますか?
「もっとパパを大事にしなさい!愛しなさいっ!!」
[09] この家族をひと言で表すと?
「最早家族じゃない。兵器だ」
「や、流石にそこまでじゃ…」
「そもそも吹雪が父親の時点で家族崩壊の危機警報が渚の口から出てんだ。スタート地点にも立ってねーんじゃねェの?」
「う、うーん…」
「だが、元々は【Sky Blue】の俺達が集まって出来たものだ。色々あれどやっていけるんじゃないか?」
「さっすがは瀬那!良い事いうなぁ、お前!!」
「ははっ。瀬那らしーぜ」
「ったく。お前等がそうやって吹雪を甘やかすから、いつまで経ってもコイツは成長しねーんだよ」
「まあまあ。結構楽しそうだし、良いんじゃない?」
「そうそう!楽しければall OKってな!」
[10] では、今日のテーマ「このメンバーで家族を作るとしたら」のまとめをお願いします。
「この家族でやっていけるか云々で言えば―――――ハッキリ言って不安要素"大"だな」
「けど、いざという時の団結力、信頼、絆は心配無用!」
「あとが父親が更生してくれれば一番良いんだがな」
「まだ言うか、犬めっ!」
「誰が犬だ!!俺は列記とした人間だっ!!」
「何だかんだ言ってるけど、これはこれで兄弟みたいだし、家族としても成り立ちそうだね」
「ああ―――…」
[--] お疲れ様でした。
お題:あなぐら様
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